■ 抄録・要旨
| 近年のPM2.5濃度には微減傾向が見られるが、一方で、田園地域で収穫期以降に見られる枯れ草等の屋外焼却(バイオマス焼却)による影響は、相対的に顕在化しつつある。また、郊外地域では、枯れ草に廃棄物を混ぜたり、敷地内で家庭ゴミを燃やす習慣が依然残っている。本研究では、バイオマス焼却の直近(さいたま市桜草公園および環境科学国際センター周辺)で、粗大粒子の影響を受けないPM1に着目して化学組成を調べ、PM2.5の比較や昼夜別採取を試みた結果を報告した。
桜草公園で採取した試料は当センターで採取した試料と比べて特にEC2の比率が高く、バーナーを用いた高温燃焼によるものと考えられた。また当センターで得た試料では、夜間にCl-がしばしば検出され、家庭ゴミの焼却が行われていることが示唆された。
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